メルマガ発行所 | Web・AUCタウン

NPO法人フリースクールAUCが発行するメールマガジンのバックナンバー。
2013.12.20 Friday
メルマガAUC・30号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。
AUCメールマガジン
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
メルマガAUC・30号(2013年12月20日発行)
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
編集発行:NPO法人フリースクールAUC
山口県山口市上竪小路106
http://auc.daa.jp/fs/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<ごあいさつ>
 今年も残りわずか。そして、今年メールマガジンを一度も出さなかったということにならなくてよかったです。……って、ちっともよくないです!!! というか、去年と書いていることが同じです!!!
 記念すべき30号到達だ、と思っていたら「まだ30号だったっけ?」と言われてしまいました。すみません。来年はもうちょっと早めに発行したいと思います;


<目次>
【連載1】 フリースクールの視点「北風と太陽?」
【連載2】めんたいこ・れぽーと 4杯目
【今週のピックアップ!】
 AUCタウンの我流展に投稿された作品や人気のコーナーなど紹介していきます。あなたの作品もピックアップされているかもね。
AUCタウンのURL:http://auc.daa.jp/
【お知らせ】 
不登校経験者ネットワーク「∞sky(ムゲンスカイ)」会報21号発行
賛助会員募集のお知らせ
-----------------------------------------------------------------------
<フリースクールの視点>     第30回 「北風と太陽?」
 
 先日、最近の「いじめ」に関する講演を聞く機会がありました。
 昔は、集団の中に異質な生徒がいると、その子をよってたかっていじめる、というのが普遍的ないじめの構造でした。少なくとも、私たち大人の多くが持っているいじめのイメージは、そういったものですよね。
 しかし、最近のいじめはそういったものではないといいます。
 価値観が多様化した分、子どもたちは自分と近い価値観を持った友達とだけ付き合うようにしている。異質な相手とは、いじめ以前に、そもそも関わることがないというのです。
 一方で、ずっと同じグループで付き合うことはストレスだから、そのメンバーの中で誰かをターゲットとしていじめることで精神のバランスを取ろうとする。いじめられるターゲットもしばしば入れ替わったりする。そんな構図が今の学校にはあるのだというお話でした。

 私も、元いじめ・不登校を経験した当事者ですが、昔の当事者としての感覚は、今の子どもたちのものとは離れたものになっていくのかなあ……という気もしています。

 では、不登校に関する時代の変化はどうなのでしょう。
 私が不登校だったおよそ20年前(年がバレる?)には、担任の先生に「身体が悪いわけでもないのに学校を休む生徒なんて、今まで一度も見たことがない」と言われたものでしたが……。
 今では、不登校の生徒はどの学年やクラスにもいるもの、という感じではないのでしょうか。
昔に比べたら、不登校についての周知はずいぶん広がったのでは、とも思います。山口は田舎なので、都会の方ではなおさら進んでいるのかもしれません。

 支援者もお医者さんも「ゆっくり行けばいい」という言葉を使うことが多くなりました。
 不登校は「異常な子どもに起こる」のではなく、「どんな子どもにも起こりうる」という認識も、ずいぶん広がったと思います。
 それでは、これで不登校は「理解された」と安心すべきなのでしょうか。

 「無理強いするのではなく、ゆっくりと」……なんだか、イソップ寓話の「北風と太陽」を思い出します。
どんなお話か、ご存知ですか。
北風と太陽が、旅人のコートを先に脱がした方が勝ち、という力比べをしました。北風がびゅうびゅうと風を吹かせて吹き飛ばそうとしても、旅人は寒くて、ますますしっかりとコートを着こんでしまったけれど、太陽がぽかぽかと旅人を照らすと、旅人は暖かいのでコートを脱いでしまった……そんなお話です。

このお話のように、不登校支援もゆっくりと時間をかけて対応することが大切だ、と考える支援者は、確かに増えたのだと思います。

ただ、そうした支援者の言葉を聞くと、「学校に行けないなら、支援のための機関に行く」というような対応がされていたり、不登校ではなくひきこもりの若者であれば、「社会復帰のための道筋」を引かれていたり。
ゆっくり休みたいとか、話を聞いてほしいとか、そうした子どもたちのニーズが本当に満たされているかというと、そうではないのかもしれない。ただ傾斜をゆるやかにした上り坂を、支援者側が設定しているだけなのではないかと感じることがあります。
 「傾斜をゆるやかにしたのだから、登ってこられるだろう」と大人は考えるのかもしれない。
 ただ、不登校やひきこもりの状態になったのは、それぞれの当事者にとっての理由があり、休むことにはその子ども、その若者にとっての言葉にならない意味があるのだと思うのです。不登校だから、ひきこもりだから、じっと家にいるのはやめて支援機関や居場所に行った方がいい、とは言えません。

 支援者にとっては、「学校へ行くべき」「社会に出るべき」という考え方から、「ゆるやかな居場所が必要」と考えられるようになるまでには、意識、価値観の転換が求められます。そこで、不登校やひきこもりについて「分かった」と感じる支援者が多いような気がします。
 しかし、回復のプロセスだって、人それぞれなのです。本当にその人にとっての大事な段階を踏まなければ、結局、将来またつまづいてしまうように思います。
 先の「北風と太陽」のお話だって……太陽は確かに暖かく旅人を照らしたのかもしれません。しかし、それも、旅人を「コントロール」する手段でした。
 「ゆっくり」であろうと、支援者側が、当事者の行くべき目的地やルートを設定してしまうのだとすれば、やはり問題があるのではないのか、と思うのですが……。

 どう対応するかということではなく……「なぜ」休むことが必要なのか。そういった根底の大切な問いが、「当事者への理解のある対応」に覆い隠されてしまう。
 不登校理解について、そういった難しい時代になってきているのかもしれません。

(文責/AUC ふじかわなみえ)
----------------------------------------------------------------------------
<めんたいこ・れぽーと。4杯め>

 めんたいこ……といっても、もちろんごはんが進む明太子のことではありません。「不登校支援と精神医療の連携を考える」ための事業、通称「メンタルクリニックに正しく行こう!」略して「めんたいこ」事業でございます!(笑)
 このコーナーでは、めんたいこ事業についてのお知らせやレポートをお届けしています。

 フリースクールAUCでは、不登校の子どもたちやそのご家族を対象に、メンタルクリニックを利用する時に知ってほしいことをまとめた「不登校とメンタルヘルス」という冊子を発行しました。
 近年、フリースクールとメンタルクリニックを併用している子どもたちが増えています。わたしたちAUCスタッフが、山口県内の不登校支援者、フリースクール内外の当事者の声を基にして、この本をつくりました。

冊子は残りわずかとなっております。
今回からは、冊子に掲載した内容をご紹介したいと思います。

◆こころの傷・こころの病は回復に時間のかかるもの(1)
 子どもの時の、いじめや不登校などの苦しい体験で、20代、30代と年を重ねていっても、心の傷によって症状が現れたり、フラッシュバックが起こったりすることがあります。
 「いじめられている人はいっぱいいるじゃないか」「早く立ち直ればいいのに」と感じられる方も、多くいらっしゃることでしょう。
 フィクション、ノンフィクションを問わず、本やテレビ番組に登場する「いじめられっ子」は負けるものかと歯をくいしばり、あるいは傷ついたとしても「過去のいじめを乗り越える」ことで未来に向かっていきます。

 ただ、「いじめ」と一口にいっても、子どもたちの置かれる状況はさまざまです。
 たとえば。
 家で虐待を受けていて、自分を肯定した経験のない子どもが学校でいじめを受けた時、立ち向かうことが可能でしょうか。
 ある子どもは、いじめを受けながら「自分はいじめられても仕方のない、最低の人格だから」と自分に言い聞かせつづけました。父親から暴力を受けた経験があって、それが家の中では当たり前だったから、自分は暴力を受けて当然の存在なのだとずっと信じ込んでいたのです。
 その子どもは、大人から「いじめに負けるな」と叱咤される意味がまったく理解できませんでした。子どもたちばかりではなく、大人たちからも責められていると感じて、なおさら自分を否定しつづけました。

・・・(2)につづく

-------------------------------------------------------------------------
【今週のピックアップ!】
----------------------------------------------------------------------
 この【今週のピックアップ!】では、AUCタウンの我流展や掲示板に投稿された作品や御意見の中から、いくつかをメールマガジンでピックアップして紹介していきます。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンURL:http://auc.daa.jp/
我流展会場URL:http://auc.daa.jp/anthologys/anthologys.cgi
-----------------------------------------------------------------------
<連載小説・ひらひらめルヘン>

〜これまでのあらすじ〜
 かんな姫は、シュガー王国のお姫さま。だけど、悪い魔女「魔よねーず夫人」の呪いで、15歳の誕生日に、マヨネーズに姿を変えられてしまいました。
 もとの姿にもどるには、運命の王子さまに出会わなければなりません。しかし、魔よねーず夫人が姿をかえた「ヨネきさき」によって、ケチャップにされた上に、閉じ込められた王子。かんな姫と、旅の仲間たちは、シュガー王国の妖精たちに助けを求めますが、そこにもすでにヨネの手が。


「第4章 交錯〜さらわれたひらめ〜」7
7.
 重苦しい沈黙が流れる中、最初に顔をあげたのは、かんな姫でした。
「妖精さん……サンガさん、というのね」
「……あ? なんだ、このでっかいマヨネーズは」
 南の妖精は、かんな姫の姿を目にして、顔をしかめましたが、
「ヨネに魔法で姿を変えられたかんな姫よ」
 西の妖精――コロンにそう囁かれて、「ひええっ!?」と飛び上がりました。
「コロンさんが、シュガー王国の妖精は一人では強い魔法は使えないと言っていたわ。でも、サンガさんが一緒だったら、何か、いい魔法を使うことができるかしら?」
 状況を説明されたサンガは、しばらく腕組みをして「う〜ん」と考え込みましたが、不意にぱちりと指をならしました。
「そうだ、コロン。千里眼の魔法を使おうぜ」
「それはいいわね」
 コロンの声がすこし明るくなりました。
「魔法で、ヨネの城が今どうなっているか、見てみましょう」
「そうか、そうすれば、ひらめが無事かどうかも確かめられるな」
 やまねこがつぶやきました。知るのが怖いという気持ちもわきあがりましたが、かんな姫もしっかりと頷きました。

 妖精たちは、床に魔方陣を描くと、部屋の四隅にロウソクをともしました。そして、ふたりは魔方陣をはさむようにして向かい合って立ち、「かんな姫」と呼びました。
「え、わたし?」
 

(つづきは我流展会場でご覧ください!)
---------------------------------------------------------------------------------
☆我流展に出品したい方、または我流展の他の作品も見たい人はAUCタウン
我流展会場へお越しください。画像もOK!だよ〜ん。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンからピックアップ
☆AUCタウンにあるモンキーバナナがヒートアップ中!!
君もひと時、連想の世界であそんでみないかい?
http://auc.daa.jp/monkey/monkey.cgi
----------------------------------------------------------------------
掲示板からのピックアップ
〜メルマガ編集部では、メールマガジンAUCへの御意見をお待ちしています。〜

ちょっと怖いような気がしますけど、ほしいような気がします。遠慮なくドシドシご意見をお寄せください。

☆掲示板にカキコしたい方、または掲示板の他の書き込みも見たい方は、AUCタウン掲示板へお越しください。
掲示板URL:http://auc.daa.jp/bbs/yybbs.cgi
----------------------------------------------------------------------
『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』案を募集中で〜す。

☆『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板に投稿したい方、または他の書き込みも見たい方は、AUCタウン『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板へお越しください。

『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』
掲示板URL:http://auc.daa.jp/fs/gakkouwotukurou.html
---------------------------------------------------------------------------------
<お知らせ>

◇不登校経験者ネットワーク 「∞sky(ムゲンスカイ)」会報21号発行
不登校、いじめなどの経験者が、体験談、イラストや詩などの原稿で参加している会報です。
21号のテーマは「親・周囲の対応に望むこと Part2」でした。
AUC、山口市市民活動支援センター「さぽらんて」などで、1冊200円で販売しております。
年間800円での定期購読もできます。
お問い合わせは、こちらへご連絡ください。
mugen_sky_73e@yahoo.co.jp
<∞sky ホームページ>
http://mugensky.web.fc2.com/

◇賛助会員の募集をしています。
AUCの趣旨に賛同し、応援してくれる方にお願いします!!
入会いただきますと、1年間の「A・U・Cかわら版」(年2回発行のフリーペーパー)と、∞sky会報のバックナンバーを一口につき1冊送付させていただきます。
    年会費:一口1000円(一口以上)
申し込み方法:お手数ですが、郵便為替口座への振り込みをお願いいたします。
(加入者名:フリースクールAUC  口座番号:01390−7−10497)
----------------------------------------------------------------------------------
 ※この<お知らせコーナー>では、フリースクールAUCからのお知らせに限らず関係団体や個人の情報も紹介していこうと思っていますので、メルマガAUCで情報を発信してほしいというイベント情報などがあれば、遠慮なく情報をお寄せください。

※メールマガジンAUCへの情報提供は以下のアドレスまで
 メルマガメール auc@df.daa.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

********
編集後記
********
(73e) 
文章を書くお仕事につけたのはいいものの、自分の文章力のなさをつくづく感じました。なにごとも、やってみるほど難しさが見えてくるものですよね。う〜ん、文章力って、どうやったら身につくのでしょうか(汗

              *

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

************************
連絡・お問い合わせ先一覧
************************

---------------------------------------------------------
※メールマガジンAUCの説明は以下のページを御覧ください。
 メルマガ発行所 http://merumaga.auc.daa.jp/

※メールマガジンAUCに関するご質問・ご意見などは
 メルマガメール auc@df.daa.jp

※フリースクールAUCに関するご質問・ご意見などは
 AUCメール   npodeauc@yahoo.co.jp

に、お気軽にお寄せください。
---------------------------------------------------------
AUCタウンURL      http://auc.daa.jp/
AUCホームページURL   http://auc.daa.jp/fs/
---------------------------------------------------------

【編集・発行】
NPO法人フリースクールエイ・ユー・シー(通称AUC)
〒753-0035 山口市上竪小路106
TEL 083-928-6339   メルマガAUC編集部
2012.12.26 Wednesday
メルマガAUC・29号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。

メルマガAUC・29号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。
AUCメールマガジン
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
メルマガAUC・29号(2012年12月26日発行)
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
編集発行:NPO法人フリースクールAUC
山口県山口市上竪小路106
http://auc.daa.jp/fs/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<ごあいさつ>
 今年も残りわずか。そして、今年メールマガジンを一度も出さなかったということにならなくてよかったです。……って、ちっともよくないですね!!!今年最初で最後のメルマガです!!!!!
 ちっともよくないですが、AUCでは今年は「不登校とメンタルヘルス」という冊子を発行しましたし、それに免じてお許しくださいませ。来年もよろしくお願いいたします。


<目次>
【連載1】 フリースクールの視点「NPOと、不登校を考える」
【連載2】めんたいこ・れぽーと 3杯目
【今週のピックアップ!】
 AUCタウンの我流展に投稿された作品や人気のコーナーなど紹介していきます。あなたの作品もピックアップされているかもね。
AUCタウンのURL:http://auc.daa.jp/
【お知らせ】 
不登校経験者ネットワーク「∞sky(ムゲンスカイ)」会報18号発行
賛助会員募集のお知らせ
-----------------------------------------------------------------------
<フリースクールの視点>     第29回 「NPOと、不登校を考える」
 
子どもの頃、将来は「いい学校に行き、いい就職をして、いい結婚をするのが幸せだ、だから勉強をしっかりしろ」とよく言い聞かせられました。
でも、当時は社会のことなどさっぱり分からないので、「いい」というのがどういう意味かよく分からなかったような気がします。言い知れないモヤモヤがあっても、言葉にすることができませんでしたが。
「いい学校」といえば、まあ、成績がいい人が行く学校のことだろうな、というところまでは分かります。
「いい就職」「いい結婚」となると……今にして思えば、それは「給料のいい仕事」、また「金のある人のところに嫁げ」という意味だったんでしょうか。うわ、まったく縁がないや(笑)
それを目指すことは、自分にとって「自分ではなくなる」ことだったのだ、と今なら思いますけれど。
現在は価値観が多様化してきつつありますが、20年前、30年前……と時を遡れば、このような考え方がまったく当たり前だったのでしょうね。社会が経済発展をしている段階では、みんなが「いい労働者」になることが何より優先されることだったのでしょうし。
そういった社会の価値観の中を生き抜いてきた人生の先輩方は、「就職し、結婚し、子育てをすること」……それを、誰しもの人生の、最低限のボーダーラインのように捉えている方が大半なのではないでしょうか。

それは、裏返せば、自分さえ「就職し、結婚し、子育てをすること」をクリアしていれば、それ以外の人生観、多様な価値観を認めなくても、かまわないということなのかもしれない。
自分がお金を稼げて、自分の家族さえ守ることができたら、それで精一杯だから。
自分の価値観を見直した経験はない、社会問題のことは、政治家や専門家になんとかしてほしい。
みんながそう考える文化、と言えてしまうのかもしれません。

ただ、世の中にある、さまざまな社会問題は、「政治」だけでも、仕事による「経済活動」という道筋だけでも解決できないように思います。
だって、環境問題にしろ、介護の人手不足にしろ……結果的に「お金」にならなければ、ほとんど、誰もその問題には手をつけない、ということになってしまいますからね。
そういった意味で、行政、企業だけでなく、NPOが社会を支えるもう一つの柱となっていくのは意義深いことであると思います。
「お金」になることを「いいこと」だって捉えた価値観だけでは、この社会を住みやすい世界にしていく、社会を存続させていくことは、もはや不可能なのではないでしょうか。

 多様な価値観を持つ社会は、裏返せば、何が正しいのか、どう生きていくのかを自分で決めていかなければならない社会です。
そういった時代を生きるには、やはり私たち一人ひとりが「自分」を確立させることが大切になります。みんなが同じような生き方を求められていた昔よりも、その必要性が大いにせまられているのではないでしょうか。
 人と違う自分を認めることも、自分と違う人を認めていくこともしていかなければ、違う生き方をしている人たちに苛立ち、批判しあい、とても狭い生き方しかできなくなってしまうような気がします。
 それでは、やっぱり、広い視野で社会へと目を向けていくこともできなくなってしまう。

振り返れば、子どもの時には、「深く物事を考えなくていいから、勉強しろ」とよく言われていました。
いくら考えても世の中の仕組みは変わらないから、大きな流れに乗った方が安全だ、という当時の大人たちの気持ちも想像できます。
 しかし、もう「安全な大きな流れ」と言えるものがなくなってきた時代なのですし……当時、成長過程として本当に必要だったことは、歴史の年号や元素記号のような教科書の知識を増やすことよりも、やっぱり「自分の頭で考える」ことだったように思います。
考えても仕方ないような将来のことを心配したり、人間関係に悩みすぎたり、というような「考え」はマイナスだから、しない方がいい、といった風潮があるのも分かります。
だけど、「考える」というのは、そういったマイナスの意味だけではありません。自分と向き合い、深く自分を見つめることと、単なる「杞憂」はまったく違いますよね。
もちろん、「あまり考えない」という生き方もアリだと思います。でも、考えたい人は考えたらいい、それが「自分」だから。考えたい人は、考えることで「自分」をつくっていくのだから。

学校の勉強よりも、みんなと同じことをするよりも、これから自分がどう生きていくのか、そのことを深く考えて、多くの時間やエネルギーを注ぎ込みたい……そんな価値観を持っている子どもたちの生き方が尊重される、そんな社会が実現してほしい。
 今までは、あまり世の中の仕組みが変わらなかったかもしれません。
でも、これから先のことは分からない。NPO活動を通して、もう気づいて動き始めている人たちも沢山います。
希望は自分たちの手でつくっていく、そんな未来に向かって生きていけるのなら、子どもの時に感じた、言い知れない「モヤモヤ」には確かに意味があったのだと、そう信じられるような気がするのです。

(文責/AUC ふじかわなみえ)
----------------------------------------------------------------------------
<めんたいこ・れぽーと。3杯め>

 めんたいこ……といっても、もちろんごはんが進む明太子のことではありません。「不登校支援と精神医療の連携を考える」ための事業、通称「メンタルクリニックに正しく行こう!」略して「めんたいこ」事業でございます!(笑)
 このコーナーでは、めんたいこ事業についてのお知らせやレポートをお届けしようと思います。

(本企画は、やまぐち県民活動きらめき財団「県民活動ジャンプアップ助成事業」により助成をいただいて実施しました。)

 フリースクールAUCでは、これまでの「めんたいこ」事業の集大成として、「不登校とメンタルヘルス」という冊子を発行しました。
 不登校の子どもたちやそのご家族を対象に、メンタルクリニックを利用する時に知ってほしいことをまとめました。
 近年、フリースクールとメンタルクリニックを併用している子どもたちが増えています。わたしたちAUCスタッフが、山口県内の不登校支援者、フリースクール内外の当事者の声を基にして、この本をつくりました。

 AUCにて無料配布しております。
 当事者や親御さんに「読みやすい」「本当に言いたかったことが書いてある」など、幸いながらご好評をいただいております。
 冊数は残りわずかとなっていますので、ご興味をもたれた方はAUCまでお問い合わせくださいね。

-------------------------------------------------------------------------
【今週のピックアップ!】
----------------------------------------------------------------------
 この【今週のピックアップ!】では、AUCタウンの我流展や掲示板に投稿された作品や御意見の中から、いくつかをメールマガジンでピックアップして紹介していきます。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンURL:http://auc.daa.jp/
我流展会場URL:http://auc.daa.jp/anthologys/anthologys.cgi
-----------------------------------------------------------------------
<連載小説・ひらひらめルヘン>

〜これまでのあらすじ〜
 かんな姫は、シュガー王国のお姫さま。だけど、悪い魔女「魔よねーず夫人」の呪いで、15歳の誕生日に、マヨネーズに姿を変えられてしまいました。
 もとの姿にもどるには、運命の王子さまに出会わなければなりません。しかし、魔よねーず夫人が姿をかえた「ヨネきさき」によって、ケチャップにされた上に、閉じ込められた王子。かんな姫と、旅の仲間たちは、シュガー王国の妖精たちに助けを求めますが、そこにもすでにヨネの手が。


「第4章 交錯〜さらわれたひらめ〜」6

 ひらめがようなし先生を呼びに出かけたあと、ただ待つ身となったかんな姫とやまねこは、西の妖精と一緒に、荒らされた城を修理しながら時間を過ごしていました。
しかし、ひらめは、3日たっても、5日たっても、戻ってこなかったのです。
「どうしたのかしら、ひらめ……本当にすぐに帰って来てくれると思っていたのに」
「あいつは空を飛べるからな、道に迷うこともないだろうし。ようなし先生が忙しくて、なかなかつかまらないのかもしれない」
 やまねこの冷静な言葉を聞きながらも、かんな姫の心は不安でいっぱいです。
 そして、6日目。
 ひらめを探しに行きたいというかんな姫を、行き違いになってしまうとやまねこが止めている最中に、城の戸を誰かがトントンと叩く音がしました。
 入ってきたのは、トランクを持ったようなし先生と、あかりんごちゃんです。
「ようなし先生! ひらめはどうしたの?」
 あわてて駆け寄ったかんな姫たちに、ようなし先生は暗い顔をして答えました。
「それがですねえ。町にひらめさんに迎えにきてもらって、途中までは乗せてきてもらったんですよ。事情を聞きまして、これは一大事だと思ったものですから、ほかの仕事はみんなキャンセルして、やってきたんですぅ。
 ところが、砂漠を越えたところで、突然地上の人に呼び止められて、道を教えてほしいって言うんですぅ。そこで、わたしたちを乗せたひらめさんが地上に降りたら、その人がひらめさんを網で捕まえてしまって……。
 わたしたちは逃げることができて、西の妖精の城を訪ねてきたのですが……あかりんごを連れていたので、遅くなってしまい……すみませんですぅ」
「だって、あたしもみんなに会いたかったんだもん。ひらめに乗って、空飛びたかったんだもん」
 じゃま者扱いされたと思ったあかりんごちゃんは、むくれました。
「ひらめを捕まえたのは、どんな奴だったのか?」
やまねこの質問に、
「馬車に乗った偉そうな人たちでした」ようなし先生は、そう答えました。
 かんな姫は、まずは落ち着かなければならない、と自分に言い聞かせました。
「……とにかく、今は石になった南の妖精さんを助けるのが第一よ」


(つづきは我流展会場でご覧ください!)
---------------------------------------------------------------------------------
☆我流展に出品したい方、または我流展の他の作品も見たい人はAUCタウン
我流展会場へお越しください。画像もOK!だよ〜ん。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンからピックアップ
☆AUCタウンにあるモンキーバナナがヒートアップ中!!
君もひと時、連想の世界であそんでみないかい?
http://auc.daa.jp/monkey/monkey.cgi
----------------------------------------------------------------------
掲示板からのピックアップ
〜メルマガ編集部では、メールマガジンAUCへの御意見をお待ちしています。〜

ちょっと怖いような気がしますけど、ほしいような気がします。遠慮なくドシドシご意見をお寄せください。

☆掲示板にカキコしたい方、または掲示板の他の書き込みも見たい方は、AUCタウン掲示板へお越しください。
掲示板URL:http://auc.daa.jp/bbs/yybbs.cgi
----------------------------------------------------------------------
『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』案を募集中で〜す。

☆『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板に投稿したい方、または他の書き込みも見たい方は、AUCタウン『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板へお越しください。

『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』
掲示板URL:http://auc.daa.jp/fs/gakkouwotukurou.html
---------------------------------------------------------------------------------
<お知らせ>

◇不登校経験者ネットワーク 「∞sky(ムゲンスカイ)」会報18号発行
不登校、いじめなどの経験者が、体験談、イラストや詩などの原稿で参加している会報です。
18号のテーマは「メンタルクリニックを考える Part2」でした。
AUC、山口市市民活動支援センター「さぽらんて」などで、1冊200円で販売しております。
年間800円での定期購読もできます。
お問い合わせは、こちらへご連絡ください。
mugen_sky_73e@yahoo.co.jp
<∞sky ホームページ>
http://mugensky.web.fc2.com/

◇賛助会員の募集をしています。
AUCの趣旨に賛同し、応援してくれる方にお願いします!!
入会いただきますと、1年間の「A・U・Cかわら版」(年2回発行のフリーペーパー)と、∞sky会報のバックナンバーを一口につき1冊送付させていただきます。
    年会費:一口1000円(一口以上)
申し込み方法:お手数ですが、郵便為替口座への振り込みをお願いいたします。
(加入者名:フリースクールAUC  口座番号:01390−7−10497)
----------------------------------------------------------------------------------
 ※この<お知らせコーナー>では、フリースクールAUCからのお知らせに限らず関係団体や個人の情報も紹介していこうと思っていますので、メルマガAUCで情報を発信してほしいというイベント情報などがあれば、遠慮なく情報をお寄せください。

※メールマガジンAUCへの情報提供は以下のアドレスまで
 メルマガメール auc@df.daa.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

********
編集後記
********
(73e) 
山口市市民活動支援センターさぽらんてで発行している「さぽらんてだより」の1月号で、AUCの特集が組まれます。新年早々、AUCを載せていいのかな?……などと言っている控えめ(?)なスタッフたちであります。来年もいい年になりますように。

              *

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

************************
連絡・お問い合わせ先一覧
************************

---------------------------------------------------------
※メールマガジンAUCの説明は以下のページを御覧ください。
 メルマガ発行所 http://merumaga.auc.daa.jp/

※メールマガジンAUCに関するご質問・ご意見などは
 メルマガメール auc@df.daa.jp

※フリースクールAUCに関するご質問・ご意見などは
 AUCメール   npodeauc@yahoo.co.jp

に、お気軽にお寄せください。
---------------------------------------------------------
AUCタウンURL      http://auc.daa.jp/
AUCホームページURL   http://auc.daa.jp/fs/
---------------------------------------------------------

【編集・発行】
NPO法人フリースクールエイ・ユー・シー(通称AUC)
〒753-0035 山口市上竪小路106
TEL 083-928-6339   メルマガAUC編集部
2011.06.13 Monday
メルマガAUC・28号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。
メルマガAUC・28号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。
AUCメールマガジン
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
メルマガAUC・28号(2011年 6月13日発行)
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
編集発行:NPO法人フリースクールAUC
山口県山口市上竪小路106
http://auc.daa.jp/fs/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<ごあいさつ>
東日本大震災で被災された方に心よりお見舞い申し上げます。
被災地へのメッセージとして、「がんばれ」という言葉に賛否両論があるようですね。
阪神大震災を経験した方の「被災した方はもう十分がんばっているんだから、がんばらないでというメッセージを発信したい」という声がある一方で、闘病生活を経験した方が「自分はがんばらないと死んでしまう状態なのに、お見舞いで『がんばらないで』と言われて嫌な思いをした。『がんばらないで』という言葉は要らないのでは」という意見も目にして、う〜んと考えてしまいました。
「がんばる」「がんばらない」という言葉、複雑な感情を抱く人が多いようです。どう受け取るかは人それぞれでしょうが、辛いときにこそ、言葉の微妙なニュアンスに敏感になってしまうものかもしれません。

<目次>
【連載1】 フリースクールの視点「待つことの大切さ」
【連載2】めんたいこ・れぽーと 2杯目
【今週のピックアップ!】
 AUCタウンの我流展に投稿された作品や人気のコーナーなど紹介していきます。あなたの作品もピックアップされているかもね。
AUCタウンのURL:http://auc.daa.jp/
【お知らせ】 
登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2011in高知
不登校経験者ネットワーク「∞sky(ムゲンスカイ)」会報13号発行
賛助会員募集のお知らせ
-----------------------------------------------------------------------
<フリースクールの視点>     第28回 「待つことの大切さ」

 最近、この仕事にたいして、あらためて「待つ」ことの大切さを感じています。
 「待つ」と言ってしまうと、「不登校や引きこもりで動けない状態にある子どもが動き出す(勉強や仕事のために)のを待っているのか」と思われてしまうのかもしれないけど。
近頃のわたしが大切だなあ、と思っているのは、信頼関係を結ぶことができた当事者に、必要なときに必要としてもらうことをただ待つ、という意味で。

この仕事をやっていると、「大丈夫なのかなあ」と心配になってしまう人といっぱい出会います。
鬱、統合失調症、解離性障害など、心の病を抱えている人。不本意に入院させられている人たちがいる一方、入院したいのに信頼できる病院がないという人もいる。
周囲からは「ニート」と馬鹿にされているけれど、実は症状が重くて「働ける状態にない」とお医者さんから言われていたり。
また、社会も家族も自分の心も、とにかくこの世界全てを信じることができない状態まで追い込まれている当事者は、「将来が不安」ということより、「もう死んでしまいたい」という気持ちの中にあります。自分の存在そのものが、この世界では価値がないという気持ち、生きていくこともできないという不安……とにかく今日という時間を呼吸するだけでギリギリの状態となりながら、生き延びることを頑張っています。「何もしていないで楽をしている」という周囲の視線から、自分を守ることで精一杯になりながら。

一方、勉強や仕事のために動き出した子が、本当に「元気になった」かどうかも、外から見ればわからない場合も多々あります。仕事をして、結婚して出産したあとに、十代の頃のこころの傷が原因で発病したという方にも会いました。
わたし自身は、20代の後半になってから中学生の時に受けた性的いじめのフラッシュバックなどを体験しました。こころの傷というものは、本人にとっての主観的な時間を歪ませてしまうようです。
いじめや不登校での大変な時間のほうが、現在という時間よりもあまりにもリアルな感覚で、自分がもう「不登校」と呼ばれる状態でもないし、もういじめを受けていた時間は終わったのだと感覚的に理解できはじめるようになる頃には、もう30代にさしかかっていました。それでもわたしの回復が遅いほうだとは思わない。わたしよりも年上で、もっと大変な状況になっている人たちも、決して少なくはないんだし。

「心配」といえば、一般的な社会での感覚からあまりに考え方が「ずれている」ように見える人たちも多いですよね(わたし自身もそうなのでしょうが。笑)。でも、どんなやり方がその人に合うのかわからないし、「ずれている」ように見えることも本人にとっては必ず理由があるのだし、本人も、自分の納得できるやり方ではないと前に進むことはできないのだし。
もしも、実際に「ずれ」が存在するのであれば、それは当事者自身が実際に壁にぶつかったり、具体的に失敗したりしながら、すこしずつ軌道修正していくものなのでしょう。試行錯誤を繰り返す上で、それは絶対に必要なプロセスだとわたしは思います。まあ、本人も周囲も大変だけど(^^;)

当事者が活動に参加したり、ほかの当事者とのつながりを持っていったりした時、「ほかの人たちが心配」という気持ちが大きすぎて、自分がしんどくなってしまうことも少なくありません。
でもさ。意地悪な言い方をしてしまえば、実は「心配」って、同時に「相手の力を信じていない」ってことでもあるんだよね。「そんな考え方をしていたら絶対失敗するよ」っていう。(←他人は「浅い考え」に見えてしまいがちです。だって、人の言葉って、その人の考え方のほんの氷山の一部のようなものなのに、その言葉が相手の考え方のすべてに見えちゃったりするんだものね)

正しいと思っていたことで失敗して落ち込んだり、頑張って前を向いているつもりが再度病んでしまったり。そういったことは、誰にでも起こりうること。
でも、誰だって、人から見えている一面的な存在じゃなくて、相手も世界のさまざまな事象に囲まれて生きている複雑な存在なのだって。わかっているつもりでも、何度でも見失ってしまうから、まだまだ、訓練していかないと、なのです。「不登校」に関わっていると、そういう勉強ができるのが良いなって思っています。そう、フリースクールのスタッフは日々修行なのデス。やっていることはダラダラしているように見えて、実はダラダラしていますが……あれっ?(笑)
まあ。そんな感じで。わたしはここで待っています。
待っていることそのものが、すこしでも誰かの支えになれることを願って。


(文責/AUC ふじかわなみえ)
----------------------------------------------------------------------------
<めんたいこ・れぽーと。2杯め>

 めんたいこ……といっても、もちろんごはんが進む明太子のことではありません。「不登校支援と精神医療の連携を考える」ための事業、通称「メンタルクリニックに正しく行こう!」略して「めんたいこ」事業でございます!(笑)
 このコーナーでは、めんたいこ事業についてのお知らせやレポートをお届けしようと思います。

(本企画は、やまぐち県民活動きらめき財団「県民活動ジャンプアップ助成事業」により助成をいただいて実施しています。)

■「めんたいこ」事業の目的とは。
近年、フリースクールと精神科を併用する子どもたちが増えています。発達障害などの診断を受けたり、うつなどで薬を服用していたり……。薬によって副作用で苦しんでいる子どももすくなくありません。
AUCとして、メンタルヘルスについての情報をどう集めて、クリニックとの連携についてどう考えていくか、研修し、またフリースクールの立場からの情報発信につなげていくのが目的です。

■「めんたいこ」今年の予定。
 これまでに臨床心理士の方や不登校支援されている方たちを講師として、AUCスタッフがお話をうかがってきました。最終的に、不登校の当事者やその家族を対象に、メンタルクリニックの利用についてのガイドラインを作成する予定です。

 今後、「めんたいこ」事業の情報をこのメルマガでも発信していきますので、どうぞお楽しみに! 緊張感のない略称でどうもすみません・・・^^;
-------------------------------------------------------------------------
【今週のピックアップ!】
----------------------------------------------------------------------
 この【今週のピックアップ!】では、AUCタウンの我流展や掲示板に投稿された作品や御意見の中から、いくつかをメールマガジンでピックアップして紹介していきます。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンURL:http://auc.daa.jp/
我流展会場URL:http://auc.daa.jp/anthologys/anthologys.cgi
-----------------------------------------------------------------------
<連載小説・ひらひらめルヘン>

〜これまでのあらすじ〜
 かんな姫は、シュガー王国のお姫さま。だけど、悪い魔女「魔よねーず夫人」の呪いで、15歳の誕生日に、マヨネーズに姿を変えられてしまいました。
 もとの姿にもどるには、運命の王子さまに出会わなければなりません。しかし、魔よねーず夫人が姿をかえた「ヨネきさき」によって、ケチャップにされた上に、閉じ込められた王子。かんな姫と、旅の仲間たちは、シュガー王国の妖精たちに助けを求めますが、そこにもすでにヨネの手が。


「第4章 交錯〜さらわれたひらめ〜」5

 とにかく、逃げ出そう。
 宿屋に戻ったかっぱは、荷物をあわててまとめはじめました。
かんな姫やひらめたちにも、急いで危機を知らせなければなりません。合流できるかどうかは不安でしたが、まずはシナモン王国から逃げ出すことが一番です。
 荷づくりをしている途中、何かがこぼれて、ことりと床に落ちました。なんだろうと拾い上げると、ちいさな笛でした。
「あっ!」
 かっぱは、思わず大声を出しました。すっかり忘れていましたが、それはいつか砂漠で助けた雲が「自分を呼ぶときには、これを吹いて」と渡してくれたものでした。
(もしかして、力になってくれるだろうか?)
 すこしだけ迷いましたが、思い切って笛を口にあて、息を吹き込んでみました。
 ピーーーーーーーーッ!
 思いがけず、するどい音がひびきわたり、かっぱは思わずヒヤリとしました。おそるおそる窓にかけより、空を見上げてみますが、晴れわたった空には雲ひとつ浮かんでいません。
 しばらく待ってみても、どこにもそれらしき雲の姿はみあたりません。荷づくりのつづきをするために、あきらめて窓を離れようとした時、視界の端で小さな影が動いているのに気がつきました。
 はじめは目をうたがいましたが、地平線ちかくの空に浮かんだその影は、だんだんこちらに近づいているようです。
 間違いなく、あのとき砂漠で出会った雲でした。かっぱのいる宿を目指して、すこしずつ空から降りてきます。窓をあけると、雲は部屋のなかに入ってきました。天井の下にうかんでいる雲をながめるのは、へんてこな気分です。
「ひさしぶり、かっぱさん。ぼくを呼んでくれてありがとう。……ほかのみんなは?」
 かっぱは手短に、これまであったことを説明しました。雲は、なんだか青ざめてしまいます。

(つづきは我流展会場でご覧ください!)
---------------------------------------------------------------------------------
☆我流展に出品したい方、または我流展の他の作品も見たい人はAUCタウン
我流展会場へお越しください。画像もOK!だよ〜ん。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンからピックアップ
☆AUCタウンにあるモンキーバナナがヒートアップ中!!
君もひと時、連想の世界であそんでみないかい?
http://auc.daa.jp/monkey/monkey.cgi
----------------------------------------------------------------------
掲示板からのピックアップ
〜メルマガ編集部では、メールマガジンAUCへの御意見をお待ちしています。〜

ちょっと怖いような気がしますけど、ほしいような気がします。遠慮なくドシドシご意見をお寄せください。

☆掲示板にカキコしたい方、または掲示板の他の書き込みも見たい方は、AUCタウン掲示板へお越しください。
掲示板URL:http://auc.daa.jp/bbs/yybbs.cgi
----------------------------------------------------------------------
『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』案を募集中で〜す。

☆『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板に投稿したい方、または他の書き込みも見たい方は、AUCタウン『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板へお越しください。

『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』
掲示板URL:http://auc.daa.jp/fs/gakkouwotukurou.html 
---------------------------------------------------------------------------------
<お知らせ>

◇登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2011in高知
とき:2011年7月23日(土) 24日(日)
場所:三翠園(高知県高知市鷹匠町1−3−35)
主催:NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
協力:NPO法人 フリースクール全国ネットワーク
後援:高知県教育委員会 高知市教育委員会 高知新聞 RKC高知放送
内容:子ども・若者シンポジウム「子どものことは、子どもに聞いて」 親シンポジウム「私たちが子どもから受け取ったもの」 高岡健さん講演「子どもを理解するために 〜発達障がいと不登校〜」 山下英三郎さん講演「報復的対話というアプローチ」 ほか分科会など
参加費用:大人 19,500円(1泊2日宿泊 21日夕食・22日朝食込み) 
      子ども 中学生以上18,500円 小学生以下10,000円
※24日の懇親会費・昼食代は含まれません。また、日帰り料金・親子で宿泊の場合は割引があります。くわしくは下記ホームページをごらんになるか、お問い合わせください。
申し込み締め切り:6月20日(月)
お問い合わせ・申し込み先:NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
〒114−0021 東京都北区岸町1−9−19 TEL/FAX (03)3906-5614
ホームページ http://www.futoko-net.org/
☆同時開催 子ども交流合宿in高知
詳しくはNPO法人フリースクール全国ネットワーク http://www.freeschoolnetwork.jp/

◇不登校経験者ネットワーク 「∞sky(ムゲンスカイ)」会報13号発行
不登校、いじめなどの経験者が、体験談、イラストや詩などの原稿で参加している会報です。
13号のテーマは「教育/学びについて考える」でした。
AUC、山口市市民活動支援センター「さぽらんて」などで、1冊200円で販売しております。
年間800円での定期購読もできます。
お問い合わせは、こちらへご連絡ください。
mugen_sky_73e@yahoo.co.jp
<∞sky ホームページ>
http://mugensky.web.fc2.com/

◇賛助会員の募集をしています。
AUCの趣旨に賛同し、応援してくれる方にお願いします!!
入会いただきますと、1年間の「A・U・Cかわら版」(年2回発行のフリーペーパー)と、∞sky会報のバックナンバーを一口につき1冊送付させていただきます。
    年会費:一口1000円(一口以上)
申し込み方法:お手数ですが、郵便為替口座への振り込みをお願いいたします。
(加入者名:フリースクールAUC  口座番号:01390−7−10497)
----------------------------------------------------------------------------------
 ※この<お知らせコーナー>では、フリースクールAUCからのお知らせに限らず関係団体や個人の情報も紹介していこうと思っていますので、メルマガAUCで情報を発信してほしいというイベント情報などがあれば、遠慮なく情報をお寄せください。

※メールマガジンAUCへの情報提供は以下のアドレスまで
 メルマガメール auc@df.daa.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

********
編集後記
********
(73e) 
最近のAUCは「UNO」を毎週のようにやっています。カードを配るために、代表のおじさんにラメ入りの指サックをご用意してあげました! おじさんの指先でキラキラ輝く白やピンクの指サック……なんてお洒落!!(´艸`)

              *

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

************************
連絡・お問い合わせ先一覧
************************

---------------------------------------------------------
※メールマガジンAUCの説明は以下のページを御覧ください。
 メルマガ発行所 http://merumaga.auc.daa.jp/

※メールマガジンAUCに関するご質問・ご意見などは
 メルマガメール auc@df.daa.jp

※フリースクールAUCに関するご質問・ご意見などは
 AUCメール   npodeauc@yahoo.co.jp

に、お気軽にお寄せください。
---------------------------------------------------------
AUCタウンURL      http://auc.daa.jp/
AUCホームページURL   http://auc.daa.jp/fs/
---------------------------------------------------------

【編集・発行】
NPO法人フリースクールエイ・ユー・シー(通称AUC)
〒753-0035 山口市上竪小路106
TEL 083-928-6339   メルマガAUC編集部
2010.05.19 Wednesday
メルマガAUC・27号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。
AUCメールマガジン
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
メルマガAUC・27号(2010年 5月19日発行)
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
編集発行:NPO法人フリースクールAUC
山口県山口市上竪小路106
http://auc.daa.jp/fs/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<ごあいさつ>
忘れた頃にやってくる天災のようなAUCメールマガジンです。
みっちりみなさんに忘れ去れていたのではないでしょうか!
気がつけば今年はまだ発行していませんでした。わああ。でも、最近のAUC、フリーペーパー「A・U・Cかわら版」も発行してますから。言い訳にしていい
かというと、いけないに決まってますけどネ^^;
ごゆるりとご覧いただければうれしいです。

<目次>
【連載1】 フリースクールの視点「不登校の子どもの権利宣言!」
【連載2】めんたいこ・れぽーと 1杯目
【今週のピックアップ!】
 AUCタウンの我流展に投稿された作品や人気のコーナーなど紹介していきます。あなたの作品もピックアップされているかもね。
AUCタウンのURL:http://auc.daa.jp/
【お知らせ】 
下関虹の会 第20回教育講演会 内田良子さん講演
登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2010in福島
不登校経験者ネットワーク「∞sky(ムゲンスカイ)」会報10号発行
賛助会員募集のお知らせ
-----------------------------------------------------------------------
<フリースクールの視点>     第27回 「不登校の子どもの権利宣言!」

今回は、去年の「子ども交流合宿」(登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿と並行して、毎年開催されています)で採択された「不登校の子どもの権利宣言」を紹介します。
東京シューレ(東京にある大きなフリースクールです)の子どもたちが、ユニセフの「子どもの権利条約」を学び、自分たちの権利をつくろうと考えました。そして、ほとんど全てを子どもたち自身の話し合いによってつくりあげた条約が、この権利宣言です。大人だけではなく、同世代の子どもたちにも読んでほしいと願っているそうです。
どうか、ひとりでも多くのかたに一読していただきたいと思います!


不登校の子どもの権利宣言

前文
 私たち子どもはひとりひとりが個性を持った人間です。
しかし、不登校をしている私たちの多くが、学校に行くことが当たり前という社会の価値観の中で、私たちの悩みや思いを、十分に理解できない人たちから心無い言葉を言われ、傷つけられることを経験しています。
 不登校の私たちの権利を伝えるため、すべてのおとなたちに向けて私たちは声をあげます。
おとなたち、特に保護者や教師は、子どもの声に耳を傾け、私たちの考えや個々の価値観と、子どもの最善の利益を尊重してください。そして共に生きやすい社会をつくっていきませんか。 
 多くの不登校の子どもや、苦しみながら学校に行き続けている子どもが、一人でも自身に合った生き方や学び方を選べる世の中になるように、今日この大会で次のことを宣言します。


一、  教育への権利
 私たちには、教育への権利がある。学校へ行く・行かないを自身で決める権利がある。義務教育とは、国や保護者が、すべての子どもに教育を受けられるようにする義務である。子どもが学校に行くことは義務ではない。

二、  学ぶ権利
 私たちには、学びたいことを自身に合った方法で学ぶ権利がある。学びとは、私たちの意思で知ることであり他者から強制されるものではない。私たちは、生きていく中で多くのことを学んでいる。

三、  学び・育ちのあり方を選ぶ権利
 私たちには、学校、フリースクール、フリースペース、ホームエデュケーション(家で過ごし・学ぶ)など、どのように学び・育つかを選ぶ権利がある。おとなは、学校に行くことが当たり前だという考えを子どもに押し付けないでほしい。

四、  安心して休む権利
 私たちには、安心して休む権利がある。おとなは、学校やそのほかの通うべきとされたところに、本人の気持ちに反して行かせるのではなく、家などの安心できる環境で、ゆっくり過ごすことを保障してほしい。

五、  ありのままに生きる権利
 私たちは、ひとりひとり違う人間である。おとなは子どもに対して競争に追いたてたり、比較して優劣をつけてはならない。歩む速度や歩む道は自身で決める。

六、  差別を受けない権利
 不登校、障がい、成績、能力、年齢、性別、性格、容姿、国籍、家庭事情などを理由とする差別をしてはならない。
 例えばおとなは、不登校の子どもと遊ぶと自分の子どもまでもが不登校になるという偏見から、子ども同士の関係に制限を付けないでほしい。

七、  公的な費用による保障を受ける権利
 学校外の学び・育ちを選んだ私たちにも、学校に行っている子どもと同じように公的な費用による保障を受ける権利がある。
 例えば、フリースクール・フリースペースに所属している、小・中学生と高校生は通学定期券が保障されているが、高校に在籍していない子どもたちには保障されていない。すべての子どもが平等に公的費用を受けられる社会にしてほしい。

八、  暴力から守られ安心して育つ権利
 私たちには、不登校を理由にした暴力から守られ、安心して育つ権利がある。おとなは、子どもに対し体罰、虐待、暴力的な入所・入院などのあらゆる暴力をしてはならない。

九、  プライバシーの権利
 おとなは私たちのプライバシーを侵害してはならない。
 例えば、学校に行くよう説得するために、教師が家に勝手に押しかけてくることや、時間に関係なく何度も電話をかけてくること、親が教師に家での様子を話すこともプライバシーの侵害である。私たち自身に関することは、必ず意見を聞いてほしい。
 
十、  対等な人格として認められる権利
 学校や社会、生活の中で子どもの権利が活かされるように、おとなは私たちを対等な人格として認め、いっしょに考えなければならない。子どもが自身の考えや気持ちをありのままに伝えることができる関係、環境が必要である。

十一、 不登校をしている私たちの生き方の権利
 おとなは、不登校をしている私たちの生き方を認めてほしい。私たちと向き合うことから不登校を理解してほしい。それなしに、私たちの幸せはうまれない。

十二、 他者の権利の尊重
 私たちは、他者の権利や自由も尊重します。

十三、 子どもの権利を知る権利
 私たちには、子どもの権利を知る権利がある。国やおとなは子どもに対し、子どもの権利を知る機会を保障しなければならない。子どもの権利が守られているかどうかは、子ども自身が決める。

二〇〇九年八月二十三日
全国子ども交流合宿「ぱおぱお」参加者一同
----------------------------------------------------------------------------
<めんたいこ・れぽーと。1杯め>

 めんたいこ……といっても、もちろんごはんが進む明太子のことではありません。はじめました新企画、「不登校支援と精神医療の連携を考える」ための事業、通称「メンタルクリニックに正しく行こう!」略して「めんたいこ」事業でございます!(笑)
 このコーナーでは、めんたいこ事業についてのお知らせやレポートをお届けしようと思います。

(本企画は、やまぐち県民活動きらめき財団「県民活動ジャンプアップ助成事業」により助成をいただいて実施しています。)

■「めんたいこ」事業の目的とは。
近年、フリースクールと精神科を併用する子どもたちが増えています。発達障害などの診断を受けたり、うつなどで薬を服用していたり……。薬によって副作用で苦しんでいる子どももすくなくありません。
AUCとして、メンタルヘルスについての情報をどう集めて、クリニックとの連携についてどう考えていくか、研修し、またフリースクールの立場からの情報発信につなげていくのが目的です。

■「めんたいこ」具体的にはどうやって進めるの?
 1年目の事業では、県内の臨床心理士さんに不登校やメンタルヘルスをめぐるさまざまな現状など、また他のフリースクールやフリースペースの代表さんにどんな対応をされているかのお話をAUCスタッフがうかがいました(終了)
 これからの2年目では、さらに研修をかさねつつ、最終的にフリースクールとして発行する冊子(不登校の当事者やその家族を対象に、メンタルクリニックの利用についてのガイドラインを作成する予定です)に向けて話し合いを行っていく予定です。

 今後、「めんたいこ」事業の情報をこのメルマガでも発信していきますので、どうぞお楽しみに! 緊張感のない略称でどうもすみません・・・^^;
-------------------------------------------------------------------------
【今週のピックアップ!】
----------------------------------------------------------------------
 この【今週のピックアップ!】では、AUCタウンの我流展や掲示板に投稿された作品や御意見の中から、いくつかをメールマガジンでピックアップして紹介していきます。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンURL:http://auc.daa.jp/
我流展会場URL:http://auc.daa.jp/garyuu/garyuten.html
-----------------------------------------------------------------------
<連載小説・ひらひらめルヘン>

〜これまでのあらすじ〜
 かんな姫は、シュガー王国のお姫さま。だけど、悪い魔女「魔よねーず夫人」の呪いで、15歳の誕生日に、マヨネーズに姿を変えられてしまいました。
 もとの姿にもどるには、運命の王子さまに出会わなければなりません。しかし、魔よねーず夫人が姿をかえた「ヨネきさき」によって、ケチャップにされた上に、閉じ込められた王子。かんな姫と、旅の仲間たちは、シュガー王国の妖精たちに助けを求めますが、そこにもすでにヨネの手が。


「第4章 交錯〜さらわれたひらめ〜」4

 東の城、北の城には、だれもいませんでした。
 かんな姫一行は、次第にだれも話したり、笑ったりすることができなくなりました。あんなにも、にぎやかに旅をしていたのが、まるで夢のようです。もしかしたら、もう誰も助けることはできないかもしれない、という不安を誰もが抱えながら、それを口にしてしまうと一気に足元がくずれてしまいそうで、ただ黙りこくりながら、前へと進んでいました。
 やがて、最後にたどりついた、西の城。
 ほかの妖精たちの城とおなじく、ヨネの手先によって荒らされています。かんな姫たちは、おそるおそる入っていきました。
「やっぱり、誰もいないのかしら?」
「あきらめるのは、まだ早い。もっとよく探してみよう」
 しばらく歩き続けた時。
どこからともなく、細い泣き声が聞こえてきたではありませんか。
「お、お、おばけ?」
「落ち着け、ひらめ。もっと向こうの部屋だ。行こう」
 やまねこが先頭に立ちました。本当はこわがりだったと言っていたのが、まるで嘘のようです。
 泣き声は、廊下の奥のちいさな部屋から聞こえていました。
「西の妖精さん!」
 かんな姫が呼びかけると、泣き声はとまりました。そこに座っていたのは、金髪をふわふわとさせた、女の子の姿をした妖精でした。
「あなたは誰?」
 西の妖精は、かんな姫を見ると、不思議そうな顔をしました。マヨネーズの姿ですものね。
「わたしは、かんなよ。魔よねーず夫人の呪いで、こんな姿にされてしまったの」
「かんな姫なの? 姫がいないって、お城どころか国中が大騒ぎだったのだけど……そういうことだったのね」
 姫は、胸がぎゅっと痛みました。
「その方たちは?」
 妖精が、ひらめとやまねこの方をみてたずねたので、
「みんなは、わたしの仲間よ。力を合わせて、いっしょに旅をしてきたの」
かんな姫は、ふたりを紹介しました。
「妖精さん、やっぱりこれは、ヨネ、いいえ魔よねーず夫人のしわざなのかしら?」

(つづきは我流展会場でご覧ください!)
---------------------------------------------------------------------------------
☆我流展に出品したい方、または我流展の他の作品も見たい人はAUCタウン我流展会場へお越しください。画像もOK!だよ〜ん。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンからピックアップ
☆AUCタウンにあるモンキーバナナがヒートアップ中!!
君もひと時、連想の世界であそんでみないかい?
http://auc.daa.jp/monkey/monkey.cgi
----------------------------------------------------------------------
掲示板からのピックアップ
〜メルマガ編集部では、メールマガジンAUCへの御意見をお待ちしています。〜

ちょっと怖いような気がしますけど、ほしいような気がします。遠慮なくドシドシご意見をお寄せください。

☆掲示板にカキコしたい方、または掲示板の他の書き込みも見たい方は、AUCタウン掲示板へお越しください。
掲示板URL:http://auc.daa.jp/bbs/yybbs.cgi
----------------------------------------------------------------------
『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』案を募集中で〜す。

☆『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板に投稿したい方、または他の書き込みも見たい方は、AUCタウン『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板へお越しください。

『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』
掲示板URL:http://auc.daa.jp/fs/gakkouwotukurou.html
---------------------------------------------------------------------------------
<お知らせ>

◇下関虹の会 第20回教育講演会
「子どもをとりまく状況は今――」
登校しぶり、不登校、ひきこもりの現状
講師:内田良子さん
日時:2010年5月29日(土) 13:30〜16:30
場所:カラトピア5階大ホール 
(山口県下関市唐戸)
◎講師プロフィール
「子ども相談室・モモの部屋」を主宰し、登校拒否、不登校、非行、ひきこもりなどのグループ相談室を開かれています。NHKラジオで「子どもの心相談」アドバイザーとして活躍中。また、東京都内保健所の心理相談員をされています。
著書/「カウンセラー良子さんの子育てはなぞとき」「登園しぶり、登校しぶり」
○講演後、質疑応答の時間を用意しています。
○資料代として500円いただきます。
主催/下関虹の会
共催/NPO法人Nest(旧フリースクール下関)
後援/下関市教育委員会・読売新聞西部本社・朝日新聞社・山口新聞社・毎日新聞社
◎お問い合わせは虹の会山田さんまで
TEL・FAX(083)232-1623(午後からお願いします)

◇登校拒否・不登校を考える夏の全国合宿2010in福島
とき:2010年8月21日(土) 22日(日)
場所:磐梯熱海 ホテル華の湯(福島県郡山市熱海町熱海5−8−60)
主催:NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
    NPO法人 フリースクール全国ネットワーク
    福島不登校を考える共育ネットワーク
後援:福島県教育委員会(申請中)
内容:子どもシンポジウム「聞いてよ、僕らの気持ち」 親シンポジウム「子どもの気持ちを受け止めて」 若者シンポジウム「生き方を語る」 芹沢俊介さん
講演「肯定的な存在論的な引きこもり論へ」 ほか講演・分科会など
参加費用:大人 19,500円(1泊2日宿泊 21日夕食・22日朝食込み) 
      子ども 中学生以上18,500円 中学生以下18,500円
※21日の懇親会費・22日昼食代は含まれません。また、日帰り料金・親子で宿泊の場合は割り引きがあります。くわしくは下記ホームページをごらんになるか、お問い合わせください。
申し込み締め切り:7月7日(水)
お問い合わせ・申し込み先:NPO法人 登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク
〒114−0021 東京都北区岸町1−9−19 TEL/FAX (03)3906-5614
ホームページ http://www.futoko-net.org/
☆同時開催 子ども交流合宿「カピパラ」in福島
詳しくはNPO法人フリースクール全国ネットワーク http://www.freeschoolnetwork.jp/

◇不登校経験者ネットワーク 「∞sky(ムゲンスカイ)」会報10号発行
不登校、いじめなどの経験者が、体験談、イラストや詩などの原稿で参加している会報です。
10号のテーマは「夢」でした。(11号テーマは「メンタルヘルスを語ろう!」の予定です)
AUCなどで、1冊200円で販売しております。
年間800円での定期購読もできます。
お問い合わせは、こちらへご連絡ください。
mugen_sky_73e@yahoo.co.jp
<∞sky ホームページ>※URLが変更になりました!
http://mugensky.web.fc2.com/

◇賛助会員の募集をしています。
AUCの趣旨に賛同し、応援してくれる方にお願いします!!
入会いただきますと、1年間の「A・U・Cかわら版」(年2回発行のフリーペーパー)と、∞sky会報のバックナンバーを一口につき1冊(ナンバーの指定はできません)を送付させていただきます。
    年会費:一口1000円(一口以上)
申し込み方法:お手数ですが、郵便為替口座への振り込みをお願いいたします。
(加入者名:フリースクールAUC  口座番号:01390−7−10497)
----------------------------------------------------------------------------------
 ※この<お知らせコーナー>では、フリースクールAUCからのお知らせに限らず関係団体や個人の情報も紹介していこうと思っていますので、メルマガAUCで情報を発信してほしいというイベント情報などがあれば、遠慮なく情報をお寄せください。

※メールマガジンAUCへの情報提供は以下のアドレスまで
 メルマガメール auc@df.daa.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

********
編集後記
********
(なっちゅ…あらため、73e) 「メンタルクリニックに正しく行こう」……略して「めんたいこ」。きわめて真面目な企画なのに、こんな略称にしてしまっていいものなんでしょうか。すみませんアタシがつけました。
でもウケてます。意外!(゜д゜)

              *

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

************************
連絡・お問い合わせ先一覧
************************

---------------------------------------------------------
※メールマガジンAUCの説明は以下のページを御覧ください。
 メルマガ発行所 http://auc.daa.jp/maga/mailmaga.html

※メールマガジンAUCに関するご質問・ご意見などは
 メルマガメール auc@df.daa.jp

※フリースクールAUCに関するご質問・ご意見などは
 AUCメール   npodeauc@yahoo.co.jp

に、お気軽にお寄せください。
---------------------------------------------------------
AUCタウンURL      http://auc.daa.jp/
AUCホームページURL   http://auc.daa.jp/fs/
---------------------------------------------------------

【編集・発行】
NPO法人フリースクールエイ・ユー・シー(通称AUC)
〒753-0035 山口市上竪小路106
TEL 083-928-6339   メルマガAUC編集部
2009.10.22 Thursday
メルマガAUC・26号
こんにちは、フリースクールAUCが発行するメールマガジンAUCです。

◆◆◆◆◆◆◆◆◇
メルマガAUC・26号(2009年10月22日発行)
◆◆◆◆◆◆◆◆◇
編集発行:NPO法人フリースクールAUC
山口県山口市上竪小路106
http://auc.daa.jp/fs/
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
<ごあいさつ>
先月8月に、お引っ越しいたしました。前の居場所より歩いて7分の距離です。
長年巣くってきた・・・もとい、お世話になった場所とのお別れはちょっぴりさ
びしいですが、あたらしい場所で心もあらたに活動がんばります!
今後とも、よろしくお願いいたします(*^_^*)

<目次>
【連載1】 フリースクールの視点「いのちの大切さを説くよりも」
【連載2】学校をつくろう・れぽーと「海外の学校をみてみよう…5」
【今週のピックアップ!】
 AUCタウンの我流展に投稿された作品や人気のコーナーなど紹介していきま
す。あなたの作品もピックアップされているかもね。
AUCタウンのURL:http://auc.daa.jp/
【お知らせ】 
書籍参加 「フリースクール ボクらの居場所はここにある!」
不登校経験者ネットワーク「∞sky(ムゲンスカイ)」会報8号発行
賛助会員募集のお知らせ

-----------------------------------------------------------------------

<フリースクールの視点>     第26回 「いのちの大切さを説くよりも


子どもたちのいじめなどの自殺が問題とされると、よく「命の大切さをおしえる
授業」を学校でやっているのがニュースで流れたりしていますが……。
当の、「死にたい」という気持ちで苦しんでいる子どもたちに話を聞いてみると
、そういった授業に対して、「ムカつく」「なにか違う」といった意見が聞かれ
ます。
大人たちのメッセージと彼らの本音、そのずれているところはどこか。
そこを見極めなければ、子どもたちの自殺を防ぐことはできないでしょう。

「つらいのはみんな同じ」「思春期で悩むのは誰でもいっしょ」・・・というの
は、わかります。
苦しんでいるか、苦しんでいないか、ではなく、問題は、「苦しみの程度」とみ
るべきでしょう。
なぜ、子どもの側から見て、「命の大切さをわかっていない」という大人が「ム
カつく」のか。「死にたいくらい苦しいんだよ」という思いの「苦しみ」の部分
に、大人が目を向けてくれない、という点が大きいのではないでしょうか。
本当の意味で、苦しみの部分に寄り添ってくれる大人がひとりでもいれば、生き
ていく上でおおきな力となるのに、頭ごなしに「命の大切さがわかっていないか
ら、簡単に命を投げ出してしまう」という気持ちで大人が接するなら、子どもは
、本音で心をひらくことなんて、到底、できないでしょう。

命の大切さを伝える、というと、とりわけ、「いじめを乗り越えて頑張っている
」とか、「病を克服してこんなことをやり遂げた」…といった体験談を思い浮か
べたりしますが。
子どもが、いや子どもに限らず、サバイバーである人たちが、生きようと思う、
すこしでも生の方向にむかおうとする、その最中は、とても高尚なお話なんて耳
にはいらないと思う。
「自分は生きる価値がない」と、自己を責めている段階では、「もっと大変な人
だっている、もっと頑張っている人がいる」というメッセージを受けても、相手
と自分を比べて、「頑張れない自分はやっぱり駄目だ」と、もっともっと固く心
を閉じてしまったりする。
生きる理由が、うつくしいもの、立派なものである必要は、ないと思うんです。
食べることとか、マンガの続きを読みたいから、とか。ゲームしたいとか。誰か
を見返したい、とか。
問題をおこしても、みっともない自分をさらけだしてでも。どんなちっぽけな理
由でも、その人が「生きたい」と思える理由になるのなら。
どんな崇高な言葉より、等身大の「その人の本音」の方が大切だし、現実的だっ
て思います。
誰かと比べる必要はない。
その人が生きている、ということ。その苦しみの重さは、その人の頑張りは、き
っと、誰かと比べられるものではないと思います。

あえて、「命が大切」だという以前に、「その人がその人であることが大切」だ
、と言うのは、不遜なことであるかもしれません。でも、「自分が自分であって
いい」という前提なしに、人は生きていこう、という思いを持てないのかもしれ
ない。
生きたいのも、死にたいのも、実は表裏一体で、結局「自分らしさ」を体現した
い、でも周囲との関係性や常識にしばられていることなどの、さまざまな生きづ
らさから体現ができない、という心の軋みがあげる悲鳴、その別々の側面でしか
ないのではないか。
……という気がしている、この頃であります。
「肉体的自殺」しなくても、「精神的自殺」だって罪だ、と思ってしまう。ある
いは、「精神的自殺」のほうが罪だ、と、思ってしまう。それは、善し悪しでは
なくて、とても人間らしい感情ではないか、と思います。
「みんなと同じ」になるよう、既成の枠にはまるように、こころの手や足を切り
落として、偽の手足をつけて一生を終えなければならないのだって。この社会が
、子どもたちに対して、そんなメッセージを送るばかりであれば、世界に絶望し
てしまいたくもなるかもしれない。
あるいは、自分が世界に合わせることができないと思えば、自分に絶望したくも
なるのかもしれない。

誰かを支える、その一部にはなれるかもしれないけど、結局、最後にその人を救
えるのは、その人自身しかいないのだと思います。
だけど。
<こころの手足が、みんなと同じじゃなくても、生きていてもいい・・・・・?

そんな問いかけを。そんな投げかけを。受け止めてくれるひとが、たったひとり
現れるだけで。
その人にとっての世界への希望が、未来への希望が。
せつなくとも、はかなくとも、広がっていける瞬間って、たしかにあるのだと思
う。


いま、苦しんでいるあなたに。
どんなに死にたくても死ななかったのなら、死ねなかったなら、その重さのぶん
だけ、あなたはやっぱり、生きたかったんだ。

どんなかたちでも、今日まで、生きていてくれて、ありがとう。


   (文責/AUC ふじかわなみえ)
----------------------------------------------------------------------------
<学校をつくろう・れぽーと>  その7「海外の学校をみてみよう…5」

 まだまだ深めたいこのシリーズではありますが、次回より新コーナーをつくり
ますので、いったん終わりとさせていただきます。
 最後のレポートでは、デンマークの「フォルケホイスコーレ」を紹介いたしま
す。

 「フォルケホイスコーレ」とは、日本語に訳すと、どんな言葉でしょうか。
 「民衆の(国民の)大学」という意味があるそうです。実は、日本でも「国民
高等学校」の名前で、大正から昭和のはじめごろにひろがりをみせましたが、不
充分な理解しか得られず、フォルケホイスコーレの基礎理念である「自由と人間
解放をめざす精神」を根ざすことはできませんでした。

 学校の概要。原則として全寮制で、学校教育に属していますが、試験を拒否し
、資格を問わず(問われるのは最低年齢のみ)、単位も与えられません。期間も
短く、学年といった概念はないようです。
 日本での「学校」とは、かけ離れた印象ですが、教科書の知識をつめこむイメ
ージとはさらに遠く、重んじているのは、先生と生徒との「生」の対話。17歳
半以上であれば、だれでも入学でき、世界中にひろがっています。生徒の自主性
を重んじ、カリキュラムが自由である点は、理念的に、フリースクールと共通す
るでしょう。

 すごい!と思ったのは、デンマークのトヴィンドというところのスクールの話
。フォルケホイスコーレの伝統に従って設立されたこの学校は、国の計画した原
子力発電所建設の反対運動を、中心的になってすすめました。そして、自ら、ト
ヴィント・スクール全体をまかなえる、風車発電の建設にのりだしました。
 そのほとんどは、素人である、学生と教師での作業です。専門家やマスコミは
最初はあざ笑っていたそうですが、民衆のネットワークをひろげ、工場の見習い
などで技術を学び、議論を重ねながら、ついに当時考えられていたよりもはるか
に安いコストで、自分たちの風力発電所をつくりあげることに成功したのです。
 その技術はデンマーク各地へとひろがっていき、ついには、政府によるすべて
の原発計画を認めないという宣言を、国民たちの手で勝ち取ることに成功しまし
た。

 この「フォルケホイスコーレ」を構想したのは、近代デンマーク精神の父と言
われる、世界的なレベルの教育者、N・F・S・グルントヴィ(1783〜18
72)でした。キリスト教の社会で教会が強い権力をもっていた時代に、真理は
聖書にあるのではなく、教会に集まる会衆のなかにこそある、という考えをもち
ました。これは、当時の神学者、教会関係者と、真っ向から対立する思想でした
。苦境に立たされ、孤立することとなりながら、グルントヴィの教えは、農民た
ちの社会意識を目覚めさせ、「グルントヴィ派(覚醒派)」という一大勢力をつ
くりあげました。
 複雑な時代背景のあった当時、真の民主主義のためには、人々が思いを自由に
発言することができなければならない、と考えていたグルントヴィは、一部の優
秀な官僚が国を支配するのではなく、民衆が学問を身につけることを必要だとい
う意識をもっていました。学ぶ意志がある者は、誰でも学ぶことができる学校。
それが、フォルケホイスコーレのはじまりになりました。

 国の政策に流されず、民衆の自主的な学びによって、国の流れを変えていく、
そのことなしに民主主義社会というものは成立しない、ということ。わたしたち
は、そのことをもっと認識するべきなのかもしれません。
教育の精神を変えなければ、国民が変わらなければ、国を変えることはできな
い。
世を憂うなら、自分で学び、自分で行動を起こしてみること。その精神こそが
、グルントヴィの伝えたかったことではないでしょうか。

 (海外の学校をみてみよう・これまでの参考文献)
「変えよう!日本の学校システム 教育に競争はいらない」古山明男(平凡社)
「競争やめたら学力世界一 フィンランド教育の成功」福田誠治(朝日新聞社)
「ミュンヘンの小学生 娘が学んだシュタイナー教育」子安美知子(中央公論社

「生のための学校 デンマークで生まれたフリースクール「フォルケホイスコー
レ」の世界(改訂新版)」清水満(新評論)
-------------------------------------------------------------------------
【今週のピックアップ!】
----------------------------------------------------------------------
 この【今週のピックアップ!】では、AUCタウンの我流展や掲示板に投稿さ
れた作品や御意見の中から、いくつかをメールマガジンでピックアップして紹介
していきます。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンURL:http://auc.daa.jp/
我流展会場URL:http://auc.daa.jp/garyuu/garyuten.html
-----------------------------------------------------------------------

<連載小説・ひらひらめルヘン>

〜これまでのあらすじ〜
 かんな姫は、シュガー王国のお姫さま。だけど、悪い魔女「魔よねーず夫人」
の呪いで、15歳の誕生日に、マヨネーズに姿を変えられてしまいました。
 もとの姿にもどるには、運命の王子さまに出会わなければなりません。しかし
、魔よねーず夫人が姿をかえた「ヨネきさき」によって、ケチャップにされた上
に、閉じ込められた王子。かんな姫と、旅の仲間たちは、シュガー王国の妖精た
ちに助けを求めますが、そこにもすでにヨネの手が。


「第4章 交錯〜さらわれたひらめ〜」3

 いっぽう。
 宿屋にひとり残ったかっぱは、何日たっても、ケチャップの姿をしたモトト王
子の姿があらわれないことで、やきもきしていました。
 そもそも、留守番役を引き受けたものの、かっぱはあまり、じっとしているの
が得意ではないのです。モトト王子が現れないか見張るために、バイトにでかけ
ることもできません。窓のそとをながめてはため息をつき、イライラと部屋のな
かを歩きまわる日々がつづきました
「ああ、オレもやっぱりみんなと行けばよかったかな。でもそうしたら、モトト
王子ともう会えなくなってしまうかもしれないし、いまここから出て行ったら、
みんなともう会えなくなってしまうかもしれないし。ああ、退屈だ、退屈だ」
 右まわりにぐるぐる歩いていたかっぱは目がまわってきて、今度は左まわりに
歩きだしながら、ぶつぶつとつぶやきました。
「大体、モトト王子は一体どこにいるんだ。このまま現れなかったら……どこを
探せばいいんだ。まさか、ヨネの城に乗り込むわけにもいかないし……あっ、そ
うだ。いるじゃないか、王子のことを知っている人が!!」
 突如、ひらめいたかっぱは、またたく間に宿屋をとびだし、町へ駆けこんでい
きました。

 たどりついたのは、前に聞き込みにきた八百屋です。
「おばちゃん、ちょっと聞きたいんだけど」
「おっと、お客さん、今日はかぼちゃが安いよ」
「オ、オレはきゅうりの方が……まあいいや、今夜煮よう」
 おばちゃんにいきなり商売をされたかっぱは、どっこいしょとかぼちゃを抱え
こみながら、本題にはいりました。
「あの、例のケチャップさんのことについて聞きたいんだ。最近、姿をみたりし
たかい?」
「ああ、あのお客さん、最近は来ないねえ」
 あっさりと言われて、かっぱはがっかりしましたが、気を取りなおして、
「じゃあほかに、最近、町でなにか変わったことは?」
とたずねました。
 うわさ好きのおばちゃんは、う〜ん、と首をかしげ、
「そういえば、いま、お城の家来たちが、まちに大勢、聞き込みにきてるねえ。
お客さんは、見ていないかい?」
「いや・・・オレは、ずっと宿屋にこもっていたからな」
「おやおや、そうかい。なんでも、マヨネーズと、ひらめと、かっぱと、やまね
この4人組を探しているそうだよ。そんな珍妙な一行がいたら、絶対にだれか気
づいていると思うんだけどね!」
「!!」
 背中に、冷たい氷をおしつけられたような驚きで、かっぱは目を見ひらきまし
た。
 ヨネはもう、かっぱやかんな姫たちの存在を知っていて、手をのばしていたの
です。
 しかし、目の前のおばちゃんは、どうしてかっぱにそのことを教えてくれたの
でしょう。この国に、かっぱなんて、ほかにはいないはずです。もしかして見逃
してくれたのか、と感謝しながら、かっぱはお礼もそこそこに、八百屋をとびだ
していきました。

 残された、おばちゃんは。
「やれやれ、今日も商売繁盛だよ。ところで、いまのお客さん、東洋の妖怪だよ
ねえ。なんていったっけねえ、はっぱ?らっぱ?」
とひとりごとをいいながら、一休みするためにお茶をいれていました。 


  〜つづく〜

---------------------------------------------------------------------------------
☆我流展に出品したい方、または我流展の他の作品も見たい人はAUCタウン
我流展会場へお越しください。画像もOK!だよ〜ん。
----------------------------------------------------------------------
AUCタウンからピックアップ
☆AUCタウンにあるモンキーバナナがヒートアップ中!!
君もひと時、連想の世界であそんでみないかい?
----------------------------------------------------------------------
掲示板からのピックアップ
〜メルマガ編集部では、メールマガジンAUCへの御意見をお待ちしています。〜

ちょっと怖いような気がしますけど、ほしいような気がします。遠慮なくドシド
シご意見をお寄せください。

☆掲示板にカキコしたい方、または掲示板の他の書き込みも見たい方は、AUC
タウン掲示板へお越しください。
掲示板URL:http://auc.daa.jp/bbs/yybbs.cgi
----------------------------------------------------------------------
『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』案を募集中で〜す。

☆『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』掲示板に投稿したい方、または
他の書き込みも見たい方は、AUCタウン『わたしだったら、こんな学校つくっ
ちゃう』掲示板へお越しください。

『わたしだったら、こんな学校つくっちゃう』
掲示板URL:http://auc.daa.jp/fs/gakkouwotukurou.html
---------------------------------------------------------------------------------
<お知らせ>

◇書籍参加しました。
「フリースクール ボクらの居場所はここにある!」
NPO法人 フリースクール全国ネットワーク 編
東京シューレ出版 
定価1500円+税
2月に発売されました。AUCも登場させていただいています!
全国のフリースクールで育っている子ども・OBの若者の手記、フリースクール
情報が満載の1冊です。
不登校を生き方ととらえ、フリースクールをその育ちの場ととらえている、エネ
ルギーいっぱいの本です☆
いま不登校で悩む子どもや親に、こんな考え方があるんだ!と思ってもらえたら
いいですね〜^^

◇不登校経験者ネットワーク 「∞sky(ムゲンスカイ)」会報7号発行
不登校、いじめなどの経験者が、体験談、イラストや詩などの原稿で参加してい
る会報です。
8号のテーマは「親・周囲の対応に望むこと」でした。
AUCなどで、1冊200円で販売しております。
年間800円での定期購読もできます。
お問い合わせは、こちらへご連絡ください。
mugen_sky_73e@yahoo.co.jp
<∞sky ホームページ>
http://members2.jcom.home.ne.jp/mugen-sky/index.html

◇賛助会員の募集をしています。
AUCの趣旨に賛同し、応援してくれる方にお願いします!!
入会いただきますと、1年間の「A・U・Cかわら版」(年2回発行のフリーペ
ーパー)と、∞sky会報のバックナンバーを一口につき1冊(ナンバーの指定はで
きません)を送付させていただきます。
    年会費:一口1000円(一口以上)
申し込み方法:お手数ですが、郵便為替口座への振り込みをお願いいたします。
(加入者名:フリースクールAUC  口座番号:01390−7−10497)
----------------------------------------------------------------------------------
 ※この<お知らせコーナー>では、フリースクールAUCからのお知らせに限らず関
係団体や個人の情報も紹介していこうと思っていますので、メルマガAUCで情報を
発信してほしいというイベント情報などがあれば、遠慮なく情報をお寄せくださ
い。

※メールマガジンAUCへの情報提供は以下のアドレスまで
 メルマガメール auc@df.daa.jp

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

********
編集後記
********
(なっちゅ) ニッセイ財団さんの助成金により、あたらしく、卓球台(卓球マ
シンつき)やキーボード、Wiiを購入できました。
子どもたちも楽しく利用してくれています。ニッセイ財団さん、ありがとうござ
いました!

              *

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

************************
連絡・お問い合わせ先一覧
************************

---------------------------------------------------------
※メールマガジンAUCの説明は以下のページを御覧ください。
 メルマガ発行所 http://auc.daa.jp/maga/mailmaga.html

※メールマガジンAUCに関するご質問・ご意見などは
 メルマガメール auc@df.daa.jp

※フリースクールAUCに関するご質問・ご意見などは
 AUCメール   npodeauc@yahoo.co.jp

に、お気軽にお寄せください。
---------------------------------------------------------
AUCタウンURL      http://auc.daa.jp/
AUCホームページURL   http://auc.daa.jp/fs/
---------------------------------------------------------

【編集・発行】
NPO法人フリースクールエイ・ユー・シー(通称AUC)
〒753-0035 山口市上竪小路106
TEL 083-928-6339   メルマガAUC編集部